>今日、エッグドロップ甲子園という大会に出場してきました。
もうさっそくニュースができてました→http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/111106/wlf11110617560007-n1.htm
今度ニュースアンカーで放送されるかもです(未定)テレビの取材は受けました。
この競技は、ニュースの記事にあるとおり、
生卵を厚手の紙1枚で作ったプロテクターで保護し、高さ9メートルから割れないように落とす「エッグドロップ甲子園」が6日、京都市の立命館大学で開かれ、兵庫や奈良など関西の高校の51チーム、180人が日ごろの技術を競い合った。
つまり、高校生3人で構成されたチームで卵を10mの高さから落としても割れないような”エッグプロテクター”を紙とのりとはさみだけで作れ、というものです。
紙はA1一枚です。画用紙ほどは厚くないけれどもノートよりは圧倒的に厚い紙を当日に配布されます。それを制限時間90分で組み立てます。
一見不可能に思えますよね?
高さ10mから落とすと、空気抵抗を無視すると力学的エネルギー保存則より、
1/2・m・v^2=mghなので
落下時の速度v≒14.4m/sになります。すごく速いです。
でも半数のチームは卵を割らずに落とすことに成功したんです。
場所はすごく狭かったです……
制作に使用していいのは紙とのりとはさみだけ。金尺とかコンパスとかはいいのですが、カッターナイフや接着剤はルール違反となります。もちろん綿やαゲルを使用するのも禁止です。
採点の基準はまず「卵が割れていないこと」
他にも「落下地点と的との距離」(的は落とす位置の真下にあります)「デザイン性」「機能性」「落下速度」「プロテクターの重量」なども含まれます。
より軽く、より速く、よりまっすぐ、卵を割らずに落とせたチームの勝利となります。
円錐の尖った部分を下にして落下させて、地面に衝突したときに紙が潰れることによって衝撃を緩和するチームが多かったです。
もちろん51チームもあればもっと色々な方法で衝撃緩和していました。
傘をつけて空気抵抗で速度を落として衝撃を緩和するという方法は、落下速度を捨てる&的から外れることになるのであまり良い成績は残せていなかったようです。
落ちたときに同時に3本以上の足がついて支える、という方法を用いようとしているチームの大半は、紙が柔らかすぎて着地したときにそのまま真ん中が裂けていたように思います。
大会で2位だった洛星のチームも
こんな形でした。一番下は円錐形です。
優勝チームも円錐形でした。
確かに、円錐型は楽でした。結構適当に作っても割れないことは事前の実験でわかっていました。
しかし、楽しむために大会に出場したので、自分たちは「円錐を使わない」というポリシーで制作を進めました。
そして三人で考えた構造が
これ!
真ん中の筒に卵が入っています。周りの筒は落下時の軌道安定と落下後倒れた時のクッションという2つの役目を果たします。傾いても空気抵抗によって自動的に向きを補正し、回転を防ぎます
中のクッションなども結構工夫しました。説明しにくいので省きますが。
結果は成功、卵は割れませんでした。
もちろん、重さや落下速度は円錐にはかないませんでした。しかし、一番独創的な構造で卵が割れなかったのではないかな?と個人的には思っています。
デザイン賞をもらえなかったのが不思議でたまりません。
洛星は8チーム中5チームが成功、3チームがひび割れでした。
平均よりはやや成功率は高いです。
でも結局入賞は1チームのみ……来年は後輩に頑張ってもらいたいですね!(自分は受験生なので)
↑自分の学校だけの動画(1チーム目以外)
facebookでの知り合いの人のみこの動画を視聴することができます
エッグドロップ甲子園の洛星の部分の動画。A~Hの合計
2011/8/9 追記:
今日の6:30~ニュースアンカーで洛星のエッグドロップが放送されました。まるで洛星が他のチーム全部割れちゃいました、みたいな言い方でしたよね。
うちは練習の時から割れていませんでしたよー。カットされましたけど
本番でも洛星の生き残りは5/8なので割れたチームのほうが少ないのに
メディアってそんなもんですよね。